スポーツかくれんぼとは

 「スポーツかくれんぼ」は、世界の多くの国々で子どもたちに人気の高い遊び「かくれんぼ」と「缶蹴り」を独自のルールで合体させた、2003年生まれのまったく新しいスポーツです。

 大人の懐古趣味による昔遊びの子どもへの押し付けではなく、競技性を追求するなかで体力、知力、組織力など、通常の暮らしにおいて人間が備えるべき能力の向上を図り、同時にゲームの面白さを高めています。

 ネイチャーゲームや自然観察/探求型の体験プログラムとも違います。環境教育的要素が前面に出るのではなく、あくまでカジュアルなスポーツとして出場者の総合能力を競い合います。

 「スポーツかくれんぼ」の大きな特徴は、フィールドが自然豊かな屋外に設定されることです。競技者がフィールドに散開し、開催地それぞれの土地柄を映す植生や建造物に身を潜める行為を通し、結果として自然や景観を形成する諸々との生身の"対話"がもたらされます。
 "いなか環境"や"郷土景観"のなかで自然を読み解く目、自然と共生する知恵、自然に抗う運動能力が問われ、結果、存分に駆け巡ることのできる自然を保有する喜びを知り、そうした郷土を大切に思う心を養っていくことになります。

 2003年夏の実験大会には多彩なチームが参加してくれました。決勝大会は、男子大学生チーム、女子大学生チーム、大人と子どもの混成チーム、男子中学生チームなど16チームで行ないました。
  予選リーグを終えたとき、原っぱフィールド、でこぼこフィールド、キャンプ場フィールドでの連戦に思いもよらない運動量で息を切らす選手もかなりいましたが、選手たちの表情には勝利を目指す真剣さと同時に、ゲームを楽しむ笑顔が浮かんでいました。
 優勝したのは、大人と子どもがバランスよく組み合わされたチームでした。明らかに体力差のあるチームを連係プレーで打ち破っての勝利でした。子どもは小さい身体と俊敏さを活かし、大人は知恵と走力を発揮しました。

 「かくれんぼ」は世界共通の遊びです。いずれ海外からもチームを多数集め、日本の"どいなかステージ"で潤いに満ちた国際大会を開催し、地域を元気づけたいと考えています。



良寛鉢(りょうかんボウル)

 この宮の 森の木下に 子どもらと あそぶ春日は 暮れずともよし   (良寛)

 村のヤー 子どもと良寛さまは 日暮れ忘れて アノかくれんぼ   (岩室甚句の一節)
 
 優れた歌人、書家、思想家として知られ、"スローライフ"が提唱される今日、知識人を中心に一層の関心を向けられるようになった江戸時代の禅僧、良寛。しかし多くの人たちにとって良寛は日暮れまで子どもたちと毬つきやかくれんぼをして遊んだ和尚さんとして記憶されています。良寛和尚は子どもたちにとって遊びのヒーローであり、地域コミュニティにとって大切な要となっていました。

 「スポーツかくれんぼ 良寛鉢」はそんな良寛和尚の名のもと世代や性別、国籍を超え新潟県の豊かな自然や郷土景観のただなかでたくさんの人たちに集まってもらい、大いに遊び、交流してもらおうというものです。
スポーツかくれんぼにとっても良寛は理想的な出会いと言えるでしょう

 「良寛鉢(ボウル)プレ大会/里山かくれんぼ決勝大会」と銘打ち行なった社会実験は新潟県妻有地域で開催されていた「大地の芸術祭/越後妻有アートトリエンナーレ2003」の一環として実施されました。この実験大会を経て「スポーツかくれんぼ 良寛鉢」は新潟県内での本格定期開催を目指しています。
 「良寛鉢」は、
自然を慈しみ、子どもを愛し、地域を癒した良寛への"トリビュート"でもあります。通常なら優勝チームに授与されるのはカップやトロフィー、旗ですが、禅僧の良寛が持ち歩いた小さな鉢にちなみ大会名と優勝杯を「良寛ボウル(鉢/bowl)」としたのは、そうした精神性を大会に付与したいと考えるからです。


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